今の相場は強気(ブル)なのか、弱気(ベア)なのか?
僕が相場の強弱、中期的トレンドを判断している方法を解説します。
相場の強弱を感じるには?
相場の強弱を感じるには、
- 売られるべきニュースや材料の時に想定以上に売られなかった(相場の強弱=買い圧力)
- 売られるべきニュースや材料の時に想定以上に売られた(相場の強弱=売り圧力)
- 買われるべきニュースや材料の時に想定以上に買われなかった(相場の強弱=売り圧力)
- 買われるべきニュースや材料の時に想定以上に買われた(相場の強弱=買い圧力)
ということを意識するということです。
これが分かると「現在の相場の水面下の圧力」が分かりますし、相場は高確率でその方向に進みます。
例えば、昨年2016/11/9からのトランプラリーでも、トランプ当選翌日には、「トランプ当選で売られるべき時に極めて大きく買われた」という事実は「相場の強弱=大きな買い圧力」と判断する事が出来ました。
これは、水面下では「買いたい投資家」もしくは「ショートカバーしたい投資家」が非常に多くいた事の証明であり、実際にその後ドル円は17円幅も上昇して行きました。
当時の僕は(米QE終了に伴うマネーの巻き戻し想定から)ショートサイドでしたので、ロングポジションを取ることまではできなかったものの、ショートエントリーを目一杯引き付けること(買い圧力が落ち着くまで時間をおくこと)ができました。
直近では、4/6のドル円は、NY時間までに安値110.53→高値111.45と大きく買いが入り上昇しました。これはFOMC議事録の公表で「バランスシート縮小の議論、一部メンバーから株価の割高の言及」があったと報道され、一気に売り物が入り、結果110円台中盤まで売られています。NYダウも一時+200ドル近くまで買われていたものが、結果-41ドル安まで売られました。
どちらも「想定以上に大きく売りで反応した」事から、
- 外資短期筋は「円ショート返済」サイクルに突入した可能性が高い
- ドル安株安に振れる材料が多くあり中期的にはどう考えても「売り圧力」が増してくる展開しか考えらない
と想定していた通りの展開が出たという事で、「相場の強弱=中期的売り圧力」と判断する事が出来ます。
相場の強弱を感じる最も重要なポイント
ここで重要となるのが、
「想定以上に大きく売りで反応した」
という感覚です。
FOMC議事録の材料で当日コツコツしっかり上昇してきた分を一気に消したのです。
これが通常の反応なのか?想定以上なのか?
という事です。
これが「相場の強弱を感じる」ということです。
むしろこれだけマスターすれば相場で勝つ事の出来る考え方ですし、僕の投資分析もこれが基本柱となっています。
相場の強弱を感じる方法をマスターするには?
この「相場の強弱を感じる」をマスターする為には、「通常の反応」を知る事が重要ですので一定の経験が必要です。ですから相場を上達させたいのであれば、材料が出た時に「この材料だったらこんな展開が妥当だ」とか「これが出たらこうなるな」という感覚を磨いておくべきです。
僕のブログでは、今後この辺りの感覚もなるべく書いていきたいと思いますので、その辺りも意識して読んで戴ければと思います。
1〜3年程度しっかり読んで戴ければ「相場の強弱」は手に取るように感じる事が出来ますし、相場力も極めて高いレベルになっていると思います。中期的方向性を見誤る事はまずありません。